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 少女たちがプリキュアと呼ばれる戦士に変身する人気アニメ「プリキュア」シリーズの15作目「HUGっと!プリキュア」(ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜朝8時30分)に2日、男の子のプリキュアが登場した。シリーズ開始15年目で初とみられる。多様性や社会の変化に敏感な同シリーズらしい展開だと、ネット上などで話題を呼んでいる。

 2日に放送された第42話「エールの交換! これが私の応援だ!!」で、登場人物の一人で中性的な容姿の少年、若宮アンリは事故でフィギュアスケートができなくなり、敵組織に失意につけ込まれて自分の可能性を閉ざしそうになるが、主人公のキュアエールや仲間のキュアエトワールらの声援を受けてプリキュア「キュアアンフィニ」に変身。「なんでもなれる」などと語って希望を取り戻した。「アンフィニって、フランス語で『無限』っていう意味なんだ。その名前に負けないよう、僕はもう一度、なりたい自分を探すよ」とも語った。

 放送直後からツイッターでは「遂(つい)に男の子もプリキュアになれる時代が来たか…」「ストーリーの中で自然にジェンダー(社会的・文化的性差)の壁を越えてくるの本当にすごい」といった驚きの声が上がった。アニメ・特撮研究家で明治大学大学院特任教授の氷川竜介さんは「ジェンダーの平等の大切さが問われる今の時代状況を意識し、『男がプリキュアでもいいんだ』という肯定的メッセージを自然な形で表現していた。社会の多様性を認めることの大切さを子どもが考えるきっかけになったのではないか」と評価する。

 プリキュアは2004年放送開始の「ふたりはプリキュア」からシリーズが続くアニメで、映画化もされている。「プリティー(可愛い)」と「キュア(癒やし)」を掛け合わせた造語で、放送開始当初のコンセプトは「女の子だって暴れたい」。少女たちが「ウルトラマン」や「仮面ライダー」のように変身して戦う姿や、家族や仲間との絆も丁寧に描く内容が人気を集めている。「HUGっと!プリキュア」は子育てをテーマにしている。(加藤勇介、湊彬子、河村能宏)

 東映アニメーションの内藤圭祐…

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