拡大する写真・図版 子育て中のお母さんの相談にのる。親子の協力も得て、世界エイズデーを前に「レッドリボン」越しに撮影させてもらった=神奈川県の厚木市立病院

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岩室紳也さん(医師・コンドームの達人)

 トレードマークはコンドーム柄のネクタイ。性感染症に詳しい泌尿器科医として、エイズの専門医として、年に100回、主に中高生に性教育の講演をする。周囲からは「コンドームの達人」と呼ばれる。インターネットでもコンドームの正しい着け方を発信し、動画再生回数は658万件を超える。

 11月初め、群馬県の草津町立草津中学校。体育館に集まった約140人の席に分け入り、マイクを向けた。「恋人は女性がいい? 男性がいい?」「コンドームをしないでセックスをするのはどんな時?」――。脈絡のなさそうな質問が、進むにつれて「多様性」「つながり」「生きること」といったテーマにつながっていく。

 「僕だって、エイズなんて関係ないと思っていた。1本の電話をもらうまでは」。1990年代半ば、エイズ予防のイベントで知り合った医師から「診てもらいたい患者さんがいる」と頼まれた。日本人女性だった。夫から感染し、2人が亡くなった後に幼い子が残された。「これまで134人の患者さんを診てきて、そのうち127人がセックスで感染したんです」

 性の問題は、大人でもなかなか…

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