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 埼玉県秩父市の「秩父夜祭」は3日、大祭を迎え、豪華絢爛(けんらん)な屋台4基と笠鉾(かさほこ)2基の計6基の山車が市内を勇壮に練り歩き、祭りは最高潮に達した。

 国の重要無形民俗文化財であり、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産にも登録された秩父夜祭は、京都の祇園祭、飛驒の高山祭とともに日本三大曳山(ひきやま)祭りに数えられ、年々人気が高まっている。

 市中心部では昼前から小雨が断続的に降るあいにくの天気になったが、夕方には雨もやみ、クライマックスを迎えた。ちょうちんなどの電飾が施され、夜の街を照らして進む屋台と笠鉾6基が、市内各地から秩父神社へ、さらに同神社から市内を練り歩いた。そして順次、秩父市役所近くの傾斜角約25度の急坂「団子坂」を、引き手約100人の「ホーリャイ、ホーリャイ」のかけ声とともに一気に引き上げられ、市役所前の御旅所(おたびしょ)に集結した。

 祭りのときに秩父神社の女神「妙見様」と武甲山の男神「龍神様」が年に1度、御旅所で出会うとも伝えられ、夜祭は龍神様を武甲山に送る儀式ともされている。

 冬空には約6千発の花火が打ち上げられ、観客が酔いしれた。(原裕司)