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 アフガニスタンの和平に力を貸して――。そんな内容の手紙がトランプ米大統領から届いたと、パキスタン首相が3日、公表した。パキスタンへの圧力を高めてきたトランプ氏が一転、懐柔を図る背景には、和平実現にパキスタンの協力が欠かせない事情がある。

 パキスタンのカーン首相が報道陣に語ったところでは、手紙は3日朝に届いた。泥沼のアフガニスタン紛争から駐留米軍が撤退できるよう、和平協議への参加を反政府勢力タリバーン幹部に働きかけてほしい、との趣旨だったという。

 トランプ氏は昨年来、パキスタンが陰でタリバーンを支援していると繰り返し批判し、軍事支援を止めた。11月19日にはツイッターで「パキスタンは数十億ドルを受け取りながら何もしない」「ばか者」と怒りをぶちまけた。

 ただ、パキスタンにタリバーンとの関係遮断を迫るトランプ流の圧力外交は奏功していない。パキスタン軍が影響力を持つとされるタリバーン強硬派は、むしろ攻勢を強めている。和平協議を進めるにはタリバーン中枢幹部を協議の場に誘い出すほかなく、トランプ氏は今回の手紙で、人脈を持つパキスタンに口添えを頼んだとみられる。(イスラマバード=乗京真知)