背中踏まれる日本、現実否認中 中村文則さんが語る沖縄

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聞き手・木村司
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 政府は3日、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設問題で、名護市辺野古の海への土砂投入を14日にスタートすると表明した。そんな進め方の背景に何を見るのか。「教団X」「R帝国」「その先の道に消える」「銃」……と、話題作を次々と世に送り出す芥川賞作家の中村文則さん(41)が語った。

 数年前、初めて沖縄に行きました。ひめゆり平和祈念資料館などをめぐり、語り部の話も聞きました。沖縄戦の本質は、そこに住む日本人が、ほかの地域に住む日本人の時間稼ぎに使われたということ。その精神性は70年たった現在も、米軍基地を押しつけるという形で続いていると思います。

 辺野古の基地建設の進め方や不平等な日米地位協定など、日米関係における日本は、ひざまずいている顔を靴で踏まれているとまでは思いませんが、うつぶせの状態で背中を靴下で踏まれているような状態に思えます。踏まれた側がとる態度は二つ。一つは、その足をどけてくれと意思表示をする。もう一つは、私たちは踏まれていないと現実否認をする。後者がいまの日本の姿です。

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 日本の問題であるのに「沖縄…

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