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 第98回全国高校ラグビー大会が27日に開幕した。1918年1月12日に始まり、今年は100年を迎えた。記憶に残る試合を振り返る。

「絶対に入ると思った」が…

 外すはずのないキックが左にそれた。「すべてが大分舞鶴の流れ。絶対に入ると思った」。大分舞鶴のFBで主将だった福浦孝二は34年前、高校ラグビーの聖地、大阪の花園ラグビー場で蹴ったゴールキックを鮮明に覚えている。

 1984年1月7日、天理(紀和・奈良)との全国高校大会決勝戦は12―18でロスタイムに入っていた。ゴール前のスクラムから相手がタッチに蹴り出して試合を終わらせようとしたがミスキック。捕球してトライ(当時は4点)を挙げた大分舞鶴が、次のゴールキックをポストに通せば、同点で両校優勝が決まる。

 福浦は、背後の天理応援団から「外せ」というヤジが聞こえても冷静だった。ボールを置いた地点は22メートルラインの内側、左タッチラインから5メートルほど。角度は50~55度。距離にして約30メートル。「いちばん蹴りやすい位置」。中学時代はサッカー部。高校では全体練習の後、20~30分かけて自主練習で磨いていた。「まっすぐ蹴る意識だけ。8~9割の確率で入る位置」のはずだった。1、2回戦はキックが不調で後輩に役目を託した。準々決勝で戻ると、復調した。この試合、1本目はもっと難しい位置からのキックを決めていた。

 本来なら立てなかった舞台にいることも、自信を後押しした。実は2日前の準決勝に勝った後、福浦は大学受験のため花園を離れた。鹿児島・鹿屋体大の2次試験と決勝が重なったのだ。三重野建監督(当時)から取材陣に主将の決勝戦欠場が明かされた。

 事態が動いたのは翌日。反響の…

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