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 参院憲法審査会は4日、今国会での実質審議を見送ることを決めた。継続審議中の国民投票法改正案の成立も、来年以降への先送りが決まった。ただ、自民党は衆院憲法審での改憲案の提示をなお模索している。

 自民の岡田直樹、立憲民主党の白真勲の両参院憲法審筆頭幹事は4日、柳本卓治会長を交えて国会内で会談。憲法審の開催をめぐり衆院で与野党の対立が深まっていることから、定例日に当たる5日の開催を見送り、10日に会期末を迎える今国会で実質的な審議をしないことを確認した。

 通常国会で継続審議とした投票環境改善のための国民投票法改正案について、自民の森山裕国会対策委員長は4日の記者会見で「参院との関係もあるので成立が望めないとすれば継続にする」と述べ、先送りする方針を示した。

 一方で自民は、憲法9条への自衛隊明記を含む「改憲4項目」の衆院憲法審への提示を諦めていない。萩生田光一幹事長代行は会見で「この国会で提示するのが基本方針。提示の機会があれば当然提示したい」と強調。自民は6日の衆院憲法審の開催を野党に呼びかけるが、立憲などは、与党が憲法審開催を強行したことへの反発や出入国管理法改正案をめぐる与野党対立を理由に、反対する姿勢を崩していない。(久永隆一)