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 第2次世界大戦中、中国戦線にいた父からの手紙を大切に保管する女性がいる。軍事郵便で届いた手紙の大半は、出された時期や場所がはっきりしない。軍歴の記録などを頼りに並び替えると、70年以上も前、遠い戦地から家族を思った父の姿が浮かび上がった。

 愛知県尾張旭市の野口節子さん(79)は、12年前に91歳で亡くなった仏具師の鬼頭市春さんが出した手紙200通近くを保管している。手紙は妻の君子さんや長女の節子さんらに宛てたもの。君子さんが自宅のたんすで保管し、2001年に82歳で亡くなった後は節子さんが引き継いだ。

 朝日新聞は節子さんが愛知県に請求した市春さんの軍歴記録などと手紙を照合し、時期の特定を試みた。

 記録によると、市春さんは19…

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