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 国内製薬最大手の武田薬品工業によるアイルランドの製薬大手シャイアー買収を承認した5日の臨時株主総会。ただ、買収に反対する株主も少なくなく、2時間半に及んだ総会では、反対する株主と経営陣の間で緊迫感のある応酬も繰り広げられた。

 会場となった大阪市内の大型展示場のホールには、約850人が集まり、席の9割ほどが埋まった。会場前方には大型スクリーンが三つ設置され、その前に武田のクリストフ・ウェバー社長ら経営幹部が座った。

 「研究開発への投資は年間4千億円を超える水準になり、革新性の高い薬が作れるようになる」

 冒頭、ウェバー社長は約25分間にわたって買収の意義を説明し、規模拡大が研究開発力の向上につながると訴えた。

 また、武田が得意とする消化器系疾患など三つの重点分野に、シャイアーが得意とする希少疾患の分野を加えることで、「より重点領域にフォーカスを絞った会社になる」と強調。統合後の売上比率は米国が約48%になるとして、「日本のリーディングカンパニーであることに変わりはないが、先進的で大きな市場である米国でのプレゼンス(存在感)が高まる」と話した。

 今回の買収提案には、武田OBや株主ら約130人でつくる有志団体「武田薬品の将来を考える会」が反対を表明。10月以降、3度にわたってウェバー社長に公開質問状を送っていた。

 総会ではまず、公開質問に対し…

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