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患者を生きる・食べる「人工透析」(4)

 静岡県袋井市の石塚浩司さん(43)は26歳で腎臓病が悪化し、高校から続けていた陸上競技を引退した。腎臓の機能が低下する腎不全の進行をできるだけ遅らせようと、血圧を下げる薬をのんだり食事制限をしたりした。

 選手時代も食には気をつけていたので、食事制限はそれほど苦にならなかった。塩分や水分の多いラーメンのスープは残す。制限が必要なカリウムが豊富に含まれるアボカドも食べない――。食品の栄養成分表示を見るようになり、だしを利かせて塩を減らすなど、工夫した。

 腎臓の働きは低下していた。体から水分や老廃物を出すための尿が、つくれなくなっていった。2006年秋、31歳の誕生日を迎えた後、人工透析を始めた。

 始めると、週3回、1回5時間…

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