拡大する写真・図版自宅玄関脇で。「あばれハギ」なのよと、奔放な枝を気にかける馬場さん=2018年8月17日、神奈川県川崎市片平、村上健撮影

[PR]

 90歳になった今も、歌を詠みつづける歌人の馬場あき子さん。朝日歌壇選者になり、40年になります。いまは和気あいあいの選歌会も、最初は緊張のせいで吐いてしまったそうです。実母との死別、継母との思い出、夫との出会いなど、その半生を歌を折り込みながら語った連載「語る 人生の贈りもの」(全15回)をまとめてお届けします。

     ◇

 昨年、夫の岩田を亡くしました。一人になって暇だと思うのか、いろいろ頼まれ、あちこち飛び回っています。なんだか毎日忙しいのよ。

 今月末、新しい歌集を出すし、来年には全歌集も。でも私は主婦だから、家の仕事もある。落ち着いて時間が取れるのは夜。寝床に入って歌を考えるのが至福のときです。

 《今年5月、朝日歌壇の選者歴が40年になった。選歌のために、90歳になった今も月に2回、東京・築地の朝日新聞社まで電車で通う》

 電車は座れなくても平気。1時間くらいは講演だって立ってやりますから。ドア口に寄りかかり、能の謡、たとえば「羽衣」を頭の中でそらんじていれば、着いちゃう。

 《夫で歌人の岩田正さんは結社「歌林の会」を共に創設した同志でもあった》

 年たけて元気なることさびしく…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。

無料会員の方に有料会員限定記事を無料公開しています。 ※一部記事を除く

無料会員に登録いただくと続きをお読みいただけます。すでに無料会員の方はログインして続きをお読みください。

無料会員の方に有料会員限定記事を無料公開しています。 ※一部記事を除く