難民認定、高裁でもスリランカ人原告が勝訴 国が不認定

北沢拓也
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 難民不認定の取り消しを求めた裁判で勝訴が確定した後、国によって再び不認定とされたスリランカ人男性(58)が改めて難民認定を求めた訴訟の控訴審判決が5日、東京高裁であった。秋吉仁美裁判長は「男性が迫害を受ける可能性はなおある」と述べ、認定を命じた一審・東京地裁判決を支持し、国の控訴を棄却した。

 男性は少数派のタミル人で、いったんは裁判に勝ったものの、国が「スリランカの情勢が男性にとって好転した」として再び不認定とした。高裁判決は、近年も拷問や拘束の事例が報告されていると指摘。「安定的、永続的に迫害の恐れが消滅したとは立証されていない」とし、国の決定は違法だと判断した。

 法務省入国管理局は「判決内容を精査し、適切に対応したい」とコメントした。(北沢拓也)