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 「日産の取締役が武田の社外取締役を務めていることで武田のガバナンスにも疑念を抱かれている。本当に申し訳なく思います」。武田薬品工業が5日に大阪市で開いた臨時株主総会では、社外取締役を務めている日産自動車取締役の志賀俊之氏が、こう陳謝する場面があった。

 志賀氏は、武田の役員報酬を決める報酬委員会の委員長だ。日産の会長だったカルロス・ゴーン容疑者が役員報酬をめぐる容疑で逮捕された事件を踏まえて、「武田はどうなのか」との質問が、この日の総会で株主から出た。

 武田のクリストフ・ウェバー社長が「報酬には強いガバナンスが利いている。報酬委員会の志賀さんに説明してもらう」と答えた。

 登壇した志賀氏は「日産に関わる案件に関しては、反省もしていますし、心も痛めております」。武田の社外取締役の構成や報酬の決め方を説明し、「武田のガバナンスは日本トップレベル。報酬は完全に透明で極めて公正な方法で決定されている」と述べた。

 武田の有価証券報告書によると、ウェバー社長の昨年度の報酬総額は12億1700万円だった。(中村光)