中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)が、米国の要請を受けたカナダ当局に逮捕された。逮捕されたのは、米中首脳会談があった今月1日。事件は中国や世界に衝撃を与え、技術覇権を巡る米国の中国に対する強い警戒心と米中対立の根深さを浮き彫りにした。
孟氏は同社創業者の任正非・最高経営責任者(CEO)の娘。カナダ司法省によると、1日にバンクーバーで逮捕された。対イラン制裁に違反した疑いで米国当局が拘束を求めていたが、孟氏の要望で詳しい容疑内容は伏せられている。保釈をめぐる聴聞手続きは7日に設定された。米国は身柄の引き渡しを求めている。
華為は中国の産業政策「中国製造2025」の重点分野である次世代通信規格「5G」の最先端企業で、世界170カ国・地域に進出し、通信インフラなどの受注を強めてきた。
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