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 今年のノーベル医学生理学賞を受賞する京都大の本庶佑(ほんじょたすく)特別教授(76)がストックホルムにあるノーベル博物館に寄贈した色紙が6日午後(日本時間6日夜)、公開された。博物館に記念品を寄贈するのは、受賞者の恒例行事。しばらく入り口に展示され、入館者は誰でも見られるという。

 額に納められた色紙に直筆で書かれた言葉は「有志竟成(ゆうしきょうせい)」。この言葉を選んだ理由について、本庶さんは6日の会見で「志をしっかりしていれば、いつかは実現できるという意味。私の信条で、この言葉で困難な時もやってこられた」と説明した。ノーベル賞の賞金などをもとにする構想で、京大に今月設立された若手研究者支援のための基金も、この言葉から「本庶佑有志基金」と名付けられた。

 本庶さんが博物館を訪れたのは6日午前。今年のほかの受賞者とも交流したという。博物館のスタッフによると、カフェの椅子の裏にサインする、受賞者の恒例行事では、スタッフが用意した紙に試し書きをした後、名前のサインを漢字で、日付を英語と日本語で書き込んだ。

 本庶さんは博物館で、ノーベル賞のメダルをかたどったチョコレートを1500枚購入した。博物館のスタッフによると、定価は20万円以上だが、受賞者割引があるという。チョコレートは段ボールに2箱と少しで、「アタッシェ」と呼ばれる現地での世話役が担いで持ち帰った。(ストックホルム=合田禄)