ゴーン前会長をほめそやした平成日本 若竹千佐子さん

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聞き手・構成=加茂謙吾
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 平成とは、一握りの勝者と、その他大勢の敗者が生まれた時代でした。勝者は拍手喝采を受ける一方、その下にいる大勢の人たちは「才能がないから」「努力が足りなかったから」と縮こまっているような時代だったんじゃないかしら。

 その人たちの苦しみは、「自己責任」として片付けられました。それはシステムの不備を個人に還元する、権力の側に都合が良い言葉です。

 話題になっている日産自動車カルロス・ゴーン前会長は、競争社会のありようを象徴していると感じます。

 世間では「合理化で日産を立…

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