闘病中もオシャレだった妻、最後の夜に「もぅいいよね」

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編集委員・石橋英昭
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 菊地貴公(たかひろ)さん(53)は去年10月、妻の奈穂美(なおみ)さんをがんで亡くした。47歳。洋服とおいしいものが大好きな、ちょっと変わったがんサバイバーだった。闘いの日々は1年後、オシャレな本「フガフガ闘病記」(タイフーン・ブックス・ジャパン)になった。

 菊地さんは仙台在住の売れっ子テレビ・CMディレクター。20年余り前、若いクリエーターたちと自由奔放なフリーペーパーを出し、巷(ちまた)で評判になったこともある。デパート店員だった奈穂美さんと出会ったのは、その少し前。センスがあって、美人で、みんなの憧れの的だった。

 2013年夏、奈穂美さんのS状結腸がんと腹膜播種(はしゅ)が判明。抗がん剤治療を続け、名医を求めて関西にも通った。

 最後の夜、病室で「もぅいい…

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