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 古式ゆかしき狂言の笑いの世界を和泉流と大蔵流の異なる流派の狂言師たちが届ける公演が26日、石川県立能楽堂(金沢市石引4丁目)で開かれる。和泉流は人間国宝・野村萬(まん)と次男の野村万蔵ら、大蔵流からは善竹隆司、善竹隆平の兄弟が登場する。

 「異流競演 狂言の会」と銘打ち、解説で流派による違いのうんちくを踏まえてから三つの演目を楽しむ。披露されるのは、酒盛りが見どころの「樋(ひ)の酒」(太郎冠者・野村萬)、力関係の逆転が痛快な「昆布売(こぶうり)」(大名・善竹隆司、昆布売・善竹隆平)、弱虫な夫が妻に仲間への仕返しをけしかけられる「千切木(ちぎりき)」(太郎・野村万蔵)の予定。この公演を89歳で迎える萬の至芸はもちろん、これからの狂言界を担う中堅・若手世代がどんな舞台を見せてくれるか。

 地元・金沢でおなじみの狂言師である能村祐丞、炭哲男らも出演する。午後1時半開演。3千円。県立音楽堂チケットボックス(076・232・8632)。(篠塚健一)