[PR]

 中国の税関総署が8日発表した11月の貿易統計は、対米貿易黒字が前年同月比約28%増え、355億ドル(約4兆円)と月間として過去最大だった。米国が中国からの輸入2千億ドル分にかけた追加関税の税率を引き上げる前に、駆け込みで輸出を増やしたとみられる。

 米国への輸出は462億ドルで約10%増。当時来年1月に設定されていた追加関税の税率引き上げを見込んだ駆け込み輸出が起きていた。ほかにも、米中貿易紛争への懸念から4月半ば以降、人民元はドルに対して約1割安くなっており、米国が一部の中国産品に高関税をかけながらも、中国からの輸出がしやすくなっていた面もありそうだ。

 一方、米国からの輸入は106億ドルで約25%減った。中国が米国の高関税措置に対抗し、一部の米国産品に高関税をかけ、値上がりした影響が出たようだ。(北京=福田直之)