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 京都大の本庶佑(ほんじょたすく)特別教授(76)が10日夜(日本時間11日未明)、ストックホルムであったノーベル医学生理学賞の授賞式で、スウェーデンのカール16世グスタフ国王からメダルと賞状を受け取った。授賞式に続いて、ストックホルム市庁舎のブルーホール(青の間)であった晩餐(ばんさん)会に出席した。

 晩餐会には国王や政府関係者、招待された科学者や文化人ら約1340人が参加した。多くの人は燕尾(えんび)服やイブニングドレスに身を包んだが、本庶さんは授賞式に続いて、紋付き羽織はかま姿で臨んだ。

 今年の受賞者が列になり、ホールへ続く階段を下りた。本庶さんはクリスティーナ王女と腕を組んで登場。シャンパンの乾杯で始まり、約190人の給仕係が3品のコース料理とワインを運んだ。歌や踊りも披露され、会場は何度も拍手に包まれた。

 各賞代表の4人による締めくくりのスピーチを、本庶さんも担当。本庶さんの研究をもとに開発されたがん治療薬「オプジーボ」は、異物を攻撃する免疫のしくみを利用し、免疫ががんを攻撃し続けられるようにする。本庶さんは「私たちの治療法によって生き延びることができたというがん患者に出会うような機会が多くあり、とても報われたと感じている」「この治療法が広まり、地球上の全ての人が、恩恵を受けられることを願っている」と話した。

 本庶さんは晩餐会後の取材に「疲れたが、皆さんに『大変いいスピーチだ』と言っていただき、よかった」と振り返った。妻の滋子(しげこ)さん(76)も「晩餐会の演出がとてもすばらしかった。フォーマルでも楽しく、印象的でした」と話した。(ストックホルム=合田禄、石井徹