群馬)八ツ場ダム湖のほとりに交流拠点完成 長野原
泉野尚彦
国が2019年度末の完成を目指す八ツ場(やんば)ダムの湖岸となるJR長野原草津口駅近くに、群馬県長野原町役場の新庁舎と住民総合センターが完成した。25日にオープンする。センターはダムで地域が水没する見返りに建てられた。住民の交流拠点としてだけでなく、町を離れた人たちに故郷を思い出してもらう狙いもあるという。
両施設は棟続きの平屋建てで外観は1棟に見えるデザイン。新庁舎の役場機能はコンパクトに集約し、正面玄関近くに議場を配置した。正面玄関には、敷地内で発掘された縄文時代中期末(約4千年前)の「久々戸(くぐど)遺跡敷石住居跡」を移した。床下のガラス越しに展示している。
センターは約280席の多目的交流ホール、視聴覚室、図書室などが備えられた。蔵書は1万2千冊で、現在の町公民館図書室から倍増。八ツ場ダムコーナーを充実させ、建設中のダム写真や遺跡の発掘調査の全記録、ダム関連の書籍をそろえた。
総事業費は約29億円。この…
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