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 氏子の少年たちが独特な形をした薪(まき)を神前に供えて健やかな成長を願う「御竈木(みかまぎ)神事」が10日朝、和歌山県田辺市本宮町の熊野本宮大社であった。約1100年前に始まったとされ、県無形民俗文化財に指定されている。

 供える薪は、長さ約1メートルの棒の両端に細割りした木の束や丸太を結びつけ、その上にサカキを挿すのが伝統の形。この日は午前7時前から2~15歳の8人が相次いで大社を訪れ、奉納した。少子化の影響で近年、奉納者が5人程度にまで減った神事だが、移住者の子どもの参加もあってまた増えつつあるという。

 最初に供えた本宮中学校1年の小野莞都君(13)と三里小学校3年の川上泰生君(9)は「これからも続けていく」と口をそろえた。0歳の時から奉納してきた本宮中3年の久保将春君(15)は今回が「持納(もちおさ)め」といって最後の参加。「やり遂げました」とすがすがしい表情で話した。(東孝司)