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 携帯電話大手のソフトバンクは10日、東京証券取引所に上場する際の株式の売り出し価格が1株あたり1500円に決まったと発表した。親会社のソフトバンクグループ(SBG)は保有するソフトバンク株の約36%を売り出し、国内最大となる約2兆6千億円を調達することが確定した。

 ソフトバンクの上場は19日の予定。今後、投資家による株式購入の申し込みが始まる。売り出し価格をもとにした同社の時価総額は約7兆円にのぼる。

 新規上場に伴う調達額としては、これまで国内最大だった1987年のNTTの約2兆3千億円を上回る。海外では、中国のネット通販最大手アリババグループが2014年、米ニューヨーク市場に上場し、約2兆7千億円を調達したのが過去最大とされる。

 SBGの孫正義会長兼社長は調達する資金を元手に、AI(人工知能)などの先端技術を持つベンチャー企業への投資を加速させ、市場が頭打ちの携帯電話事業から投資会社への脱皮を急ぐ。これまで大型買収を繰り返し、有利子負債が9月末時点で約16兆6千億円にのぼることから、調達資金は負債の削減にも使われる見通しだ。(徳島慎也)