【動画】市街地で猫のえさを食べる野生化したアライグマ=読者提供
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 野生化したとみられるアライグマが11月以降、名古屋市中心部で目撃されるようになった。1990年代以降、主に市周辺部で生息していたアライグマの一部が流れ込んできたようだ。愛くるしい外見とは裏腹に、様々なトラブルのもとになっている。

 11月24日、愛知県警に市立白山中学校(中区)の西側で「2匹のアライグマが猫のえさを食べている」という通報があった。付近は飲食店が多くある繁華街の一角だ。30日夜~12月3日にも、学校近くの建設会社から猫用のえさが持ちさられた。アライグマがえさ保管用の缶のふたをあけて、15個以上あった袋詰めのえさを持ち去ったとみられる。女性従業員は「何往復もして持っていちゃったのかしら。缶のふたを開けるなんて器用ね」と驚いていた。

 その後、同区新栄1丁目で少なくとも4匹のアライグマが確認された。

 市は4日から、目撃情報が寄せられたビルや公園など4カ所に計10個のわなを仕掛けた。翌朝にはこの建設会社に置いたわなで、アライグマのメス(体重約5・8キロ)1匹を捕らえた。

 名古屋市では90年代になってアライグマの目撃情報が寄せられるようになった。水辺を好むことから、当初は庄内川沿いなどで見られ、畑の農作物を荒らすといった被害が多かった。2000年代に市中心部で「池のコイが食べられた」「洗濯物が盗まれた」といった相談がくるようになったという。人が多く住み、生活ゴミなどの多い中心部に徐々に移動していったとみられる。

 環境省によると、アライグマは雑食で、湿地や農耕地のほか、住宅地など多様な環境に適応でき、行動範囲は2千ヘクタール以上という。民家の屋根裏を寝床にすることもあり、たまった糞尿(ふんにょう)で異臭トラブルになるケースもある。また、狂犬病や、人の皮膚病の原因にもなるアライグマ糞線虫が拡散する危険性もあるという。

 名古屋市では2015年度以降、対策に本腰を入れ、出没情報があった場所にわなを仕掛けるなどして、捕獲作戦を展開している。最後に目撃された同市中区新栄1丁目付近での有力情報は途絶えたが、市は広く情報収集を続けていく方針だ。

■「死を無駄にしない」 殺処分…

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