岩井克己(朝日新聞社皇室担当特別嘱託)

 会見などで天皇陛下が語る姿に約30年間にわたり接してきた。

 平成元年の即位の際の「皆さんとともに日本国憲法を守り」(朝見の儀の「おことば」)の従来になかった言葉遣いへの驚きから始まり、在位中を通じて折り目節目の「おことば」には全霊こめた思いが行間に漂い、「記者泣かせ」と思ったことも少なくない。

 ひとつの例は、2001年の誕生日会見での「桓武天皇の生母が百済の武寧王(ぶねいおう)の子孫であると、続日本紀(しょくにほんぎ)に記されていることに、韓国とのゆかりを感じています」との言葉である。報道する側は「強いメッセージ性がある」との意見と、「ことさらに騒がず」との意見とに割れた。日本では報じなかったメディアもあったが、韓国では好意的な反響が大きく広がり、今も強い印象を残している。

 後から考えれば、陛下は史書「…

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