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 朝日新聞奈良版で長期連載された「天皇陵古墳を歩く」が、朝日選書(朝日新聞出版)から出版されたことを記念する講座が22日午後3時半から、大阪市北区の朝日カルチャーセンター中之島教室で開かれる。著者の今尾文昭・関西大学非常勤講師(考古学)が「陵墓」と「古墳」の違いなど天皇陵古墳の基礎知識を解説するほか、陵墓の公開運動や宮内庁への情報公開請求などを通じて新たに得られた情報から天皇陵古墳の実像に迫る。

 今尾さんは、奈良県立橿原(かしはら)考古学研究所(橿考研)で調査課長などを歴任。その一方で、宮内庁が管理し、一般の立ち入りを禁じる陵墓の公開運動にも取り組み、2008年から複数の学会による学術目的での立ち入り観察に参加するなど天皇陵古墳研究の第一人者として知られる。

 連載は16年4月~18年3月、朝日新聞奈良版で奈良県内に点在する40基余りの天皇陵古墳を計79回にわたって一つずつ紹介してきた。書籍化にあたり、世界遺産候補になっている大阪府の百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群なども加筆した。

 講座は二部制。第1部は「天皇陵古墳を歩くこと」というテーマで、天皇陵古墳の基礎知識や連載の意図などについて詳しく解説する。第2部は「箸墓(はしはか)古墳の頂上―情報開示で明かされた資料から―」と題し、倭(わ)の女王卑弥呼の墓との説もある奈良県桜井市の箸墓古墳をとりあげ、ベールに包まれた天皇陵古墳の実像に迫る一つの試みを紹介する。2012年、朝日新聞記者が宮内庁への情報公開請求で入手した箸墓古墳の頂上付近で行われていた未公開の発掘調査記録をめぐって、朝日新聞大阪本社生活文化部の塚本和人次長と対談しながら読み解き、今後の課題についても考える。

 受講料はカルチャー会員3348円、一般3672円。問い合わせはカルチャーセンター中之島教室(06・6222・5222)へ。

 朝日選書「天皇陵古墳を歩く」は税別1700円。問い合わせは朝日新聞出版(03・5540・7793)へ。(渡義人)