[PR]

 熊野川河口に近い新宮城下町遺跡(縄文~江戸時代の複合遺跡)を発掘している和歌山県新宮市教育委員会と県文化財センターは11日、平安~室町時代の遺構面で新たに地下式倉庫10棟の跡が見つかったと発表した。中世川湊(みなと)の倉庫街だったことが裏付けられたという。

 遺跡は市の文化複合施設の建設予定地の旧丹鶴小学校跡地(下本町2丁目)に広がる。すでに2016年の第1次調査と周辺の確認調査で約10棟の中世倉庫跡が見つかっていたが、約30メートル西側で進行中の今年の第2次調査でもまた倉庫群が現れた。建物に付随する倉庫というよりも、面的な広がりをもった倉庫街だったとわかるという。

 一つの倉庫跡では、焼けて炭化したことで腐らなかった建築部材が底面に残っていた。当時の構造がわかる貴重な資料だという。

 現地説明会は15日。市内外の小中学生向け(小学生は保護者同伴)が午前10時から、一般向けが午後1時半から。子ども向けは市教委文化振興課(0735・23・3368)に14日までに申し込みが必要。周辺に駐車場はない。雨天中止。(東孝司)