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 「女子の方がコミュニケーション能力が高く、男子を救う必要がある」。医学部入試で女子に不利な扱いをしたことについて、順天堂大がした説明に、批判が起きている。そもそも「女子の方がコミュニケーション能力は高い」という説に、根拠はあるのか。

 「18歳の時は女性が高くても、20歳で一緒なら、数年後に高くなる男子学生を救うため」「客観的データに基づいており、差異を補正するものと考えていた」。10日、順天堂大で開かれた記者会見で、新井一学長と代田浩之医学部長は女子受験生を不利に扱った理由をこう語った。

 同大の入試は主に、1次で筆記、2次で小論文や面接などが課され、その合算で合否を判定する。少なくとも2008年度から、女子の2次試験(満点は5・40~5・65点)の合格ラインを男子より0・5点高く設定していた。第三者委員会の報告書によると、医学部の多数の教職員が男女間の発達傾向の差を理由に「面接評価の補正を行う必要がある」と答えていたためだという。その旨の医学的検証を記載した資料として、米大学教授の1991年の論文を第三者委に提出した。

 実際、この論文にはそうした記載はあるのか。

 朝日新聞が論文を確認したところ、面接時のコミュニケーション能力について論じた部分は見当たらなかった。第三者委員会は「面接試験では受験者個人の資質や特性に伴う差異こそが性差よりも重視されるべきだ。性別を理由とした合格基準の相違には合理性がない」と非難。新井学長は、「当時は妥当と判断したが、今後はなくす」と謝罪した。

 過去に2度、同大を受験した筑…

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