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 69歳の母。長年悩んでいる外反母趾(ぼし)のため、長い距離を歩くと痛みが出ます。通販商品をいろいろ試しましたが、テーピングが落ち着くそうです。このまま悪化して、やがて歩けなくなるのではと心配です。何か良い方法はないでしょうか。(福島県・I)

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【答える人】山口智志(やまぐち・さとし)さん 千葉大病院医師(整形外科)=千葉市中央区

 Q どんな病気ですか。

 A 足の親指が人さし指の方に曲がる病気です。幅の狭い靴を長年履いているとなりやすく、中高年の女性に多いです。指の角度が20~30度で軽度、30~40度で中等度、40度以上で重度とされます。

 Q どんな症状ですか。

 A 親指の付け根が出っ張るため、靴にあたって痛みます。進行すると他の指も曲がり、指の根元部分に負担がかかって痛くなったり、タコができたりします。

 Q どう治療しますか。

 A 手術とそれ以外の方法があります。まずは靴は幅があるものにします。中敷きは土踏まずの部分が盛り上がっているものにしたり、痛みがある部分を軟らかい素材にしたりして足の負担を減らします。また、親指を外側に引っ張る装具や、足の指をパーに開く体操は、進行を防ぎ痛みを和らげる効果があります。

 Q 手術はどのようなものですか。

 A 曲がった指の骨と指を引っ張る筋肉の一部を切ってまっすぐにします。変形が比較的軽ければ、傷が小さく日帰りで行えるものもありますが、多くは入院して術後2週間ほどしてから少しずつ歩き始めてもらいます。自覚症状と指の変形の程度は必ずしも一致しません。手術をするかどうかは、痛みの程度や生活への影響、患者の希望を考慮して決めます。

 Q 悪化するとどのようなことが起きますか。

 A 全く歩けなくなることはありませんが、指は一度曲がると少しずつ進行し、痛みも増すことが多いです。整形外科の専門医を受診し、まずは手術以外の治療を試し、定期的なチェックを受けてみるとよいでしょう。

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