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 米韓は毎年2~4月ごろに行う合同軍事演習について、野外での実動訓練は行わず、指揮所での図上演習に限って実施する方向で調整している。在韓米軍関係者が明らかにした。米朝、南北両首脳会談の開催可能性を見極めながら、今月中に最終方針を発表したい考えだという。

 この関係者によれば、朝鮮半島有事の際の様々な戦術を確認する「フォール・イーグル」や北朝鮮への上陸反攻作戦などを想定した「双竜訓練」は行わず、米韓それぞれが独自に演習を実施する。戦略爆撃機、原子力空母など米軍の戦略兵器や米海軍佐世保基地に配備された強襲揚陸艦も参加しない見通しという。

 有事の際、海外の米軍が朝鮮半島に増援する過程を指揮所で検証する図上演習「キー・リゾルブ」は、参加人数などを縮小して実施する方向で検討している。北朝鮮を刺激しないよう、名称を変更する案も浮上している。

 韓国の鄭景斗(チョンギョンドゥ)国防相は10月末、演習の詳細を12月1日までに決めるとしていたが、正式な発表が遅れている。在韓米軍関係者は「米朝や南北の協議が決裂した場合、演習の規模を拡大する可能性がある」とも語った。

 米韓両国は6月の米朝首脳会談後に、合同軍事演習を一時中断すると発表した。朝鮮中央通信は5日、「軍事演習の問題は、平和と対決を分かつ試金石だ」と主張し、米韓演習の中断を維持するよう圧力をかけた。

 米韓合同軍事演習は一昨年は、史上最大規模で、米戦略兵器が参加した。今年は平昌(ピョンチャン)冬季五輪・パラリンピックの期間を避けたうえで期間を半減して実施。戦略兵器も参加しなかった。(ソウル=牧野愛博)