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 米航空宇宙局(NASA)は10日(日本時間11日)、探査機「オシリス・レックス」が、着陸予定の小惑星ベンヌから水の成分を発見したと発表した。

 米国版「はやぶさ」ともいわれる同探査機は、地球から約1・2億キロ離れたベンヌのそばに今月3日、到着した。接近中にベンヌの地表から届く赤外線などを利用して土壌の成分を分析した結果、酸素と水素の原子が結びついた水酸基(OH)の分子を見つけた。

 この分子は水の成分の一部で、地表全体に存在していると考えられる。ベンヌは大きな小惑星が分裂して、約46億年前に誕生したとされる。元の小惑星に液体の水が存在したことを示すものだと、NASAは説明している。

 NASAの担当者は「表面の試料を持ち帰ることができれば、太陽系の歴史と進化に関する新たな情報の宝庫を得るだろう」と話す。日本の探査機「はやぶさ2」が到着した小惑星リュウグウにも同様に、水や有機物が残されている可能性がある。

 一方、ベンヌの表面は予想以上に岩石が多いことも判明。2020年の着陸と採取に向け、今後は表面の地形をより詳細に観測するという。(石倉徹也)