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 「本当に海に潜ってるみたい」

 兵庫県芦屋市の市立芦屋病院。がん患者が過ごす緩和ケア病棟で、丹治千鶴子さん(77)が、VR(仮想現実)の装置を使い、沖縄の海の水中映像を見ながら、感嘆の声を上げた。

 同病院では昨年から、緩和ケアにVR装置を使う医学研究が進む。国内外の名所のほか、帰宅できないままの自宅を見たいという要望もある。考案した大阪大大学院の仁木一順(かずゆき)助教は「緩和ケアでは、体と同様に精神のケアが重要。患者が心の安らぎを得る手助けをできれば」と話す。

 ゲーム、位置情報、医療、設計など、VRが導入される分野は大幅に増えた。2022年には、AR(拡張現実)を含め、市場規模が世界で13兆円を超えるという試算もある。(細川卓)

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