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(18日、リーグアウォーズ)

 元ブラジル代表にして、昨季のブラジル1部リーグMVP。その肩書は本物だった。31歳のジョーは「予定通り」シーズン自己最高の24ゴールを挙げた。

 今季、来日した。「日本のサッカーに適応するのに6カ月かかると思っていた」。言葉通りだった。8月に入ると、出場7試合連続ゴール。2度のハットトリックを含む計14得点と一気に覚醒した。

 来日当初はベスト体重より3キロ重い95キロで、動きに切れを欠いた。しかし「とにかく練習熱心」とクラブ幹部。90キロまで減量した。192センチの体格を生かして対人プレーで圧倒、ゴール前では高い決定力をみせた。得点の内訳は利き足の左足10、右足9、頭5と万能ぶりが際立った。

 ロシア、イングランドなどを渡り歩いた。酒におぼれ、夜遊びにふける時期もあったが、妻のすすめでキリスト教と向き合い、改心して「優等生」に変わった。今は「愛する家族のためにプレーする」と話す。

 想定外だったのはチームの残留争いか。最終節で残留を決めた際は体を震わせ、涙した。「得点王は自分の第1目標ではなかった。名古屋の名前を(順位表の)一番上に持っていきたい気持ちがとにかく強かった」。日本の水に慣れ、開幕から全開となる来季のプレーが待ち遠しい。(金子智彦)