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 訪日客の「爆買い」の対象にもなった日本の紙おむつ。品質の良さは元々、折り紙付きですが、近年はさらに赤ちゃんの肌への優しさを追求したプレミアム商品が登場し、人気を呼んでいます。

 大阪府茨木市のドラッグストア「キリン堂茨木太田店」の売り場。来店者が取りやすい上段の棚に、主要メーカーのプレミアム商品が並んでいる。

 プレミアムという位置づけの理由は、構造や素材の工夫だ。「パンパース」では伸縮素材の割合を高め、肌に触れるシートを立体的な穴あき構造にした。水分の多いうんちの吸収速度を高め、肌への刺激を減らせるという。

 一方、「ムーニー」では、国内の紙おむつで初めてオーガニックコットンを表面シートに配合し、やわらかさを20%向上。赤ちゃんの脳内血流を調べたところ、プレミアム品着用時により気持ちいいと感じているとの結果が出たという。

 赤ちゃんは大人より皮膚が薄く、肌の健康管理が重要とされる。パンパースが国内発売40年目の2016年春、蓄積した技術にこだわり抜き、プレミアム品を投入。その後、ほかのブランドも追従して広がった。

 英調査会社ユーロモニターによると、17年の国内の子ども用紙おむつの市場規模は2246億円。14年と比べ、1割以上伸びている。プレミアム商品の1パックの価格は通常品と同じ場合が多いが、1枚当たりの単価にすると3割前後高い。ムーニーのSサイズの場合、1パックの枚数は通常品が84枚に対し、プレミアム品は60枚だ。

 「それでも、いいものをと考える人が増えている」と中塲勧(なかばすすむ)店長(41)は話す。「赤ちゃんの肌が荒れ、なかなか寝付けなかったり、病院に通ったりするよりは」という親の意識がプレミアム商品に結びついており、同店の足元の売上高におけるシェアは1割近くになっているという。(伊沢友之)

3Dシートがすばやく吸収

 プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の「パンパースの肌へのいちばん」のテープタイプは、肌に触れる部分に「3D穴あきメッシュシート」を採用。2千個以上の穴が水分の多いうんちをすばやく吸収し、肌への刺激を抑える。パンツタイプと合わせて8種類あり、1315円前後。

ゴム・添加剤フリー

 ユニ・チャームの「ナチュラル ムーニー」は赤ちゃんの肌に触れるシートにこだわる。肌に優しい弱酸性で、石油由来の添加剤を使わない「無添加」に。Lサイズを中心に、独自の伸びる不織布を使っておなかや足まわりのゴムもなくした。テープ5種類、パンツ4種類で、1400円前後。

マシュマロのやわらかさ

 大王製紙の「グ~ンはじめての肌着マシュマロ仕立て」は、外側の素材に通常品にはないコットンを配合。シートのかさ高を約3.5倍にし、やわらかさをあげた。2016年12月にネット通販限定から始め、翌春から全国で発売している。枚数によって値段は異なり、1280~1580円前後。

ムレないエアスルー

 花王は「メリーズ さらさらエアスルー」のテープタイプを10月に改良した。Sサイズまでの低月齢向けでは3層構造のシートのうち、肌に触れる1層目の凹凸構造を工夫。凸部の体積を従来品の3倍にして空気を通りやすくした。2、3層目と合わせ、ムレを外に逃がす。1400円前後。

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 主なメーカーの製品を選びました。価格は、各メーカーなどに聞き取った店頭実勢価格で税抜き。(きりとりトレンド)