登山家でアルピニストの野口健さん(45)は、三浦雄一郎さんと家族ぐるみで親交があります。86歳で南米大陸最高峰のアコンカグアに挑む三浦さんを「究極の遊び人」と評する野口さん。その真意は。

「遠足の小学生みたい」

 03年に三浦さんが70歳でエベレストに登ったとき、僕はエベレストの清掃で現地にいたので三浦隊へ遊びに行きました。三浦隊はキムチ鍋とか、ごはんがおいしい。三浦隊のベースキャンプ(BC)には見るからに料理人という格好をした方までいました。三浦さんにはすごく興味があって、当時僕が30代前半。それでもBCの生活はきつい。そのときは70歳の三浦さんが来ると聞いて、本当に登れるのかなと思っていました。

 山にいればどんな人でも精神状態がナーバスになったりハイになったりします。酸欠だし、長期間の共同生活もストレスになる。でも、三浦さんを見て、「なるほどな」と思ったのは、1カ月近くいて三浦さんはいつ会っても感情の波がない。悪天候になると普通はネガティブになってしまうものなのに、三浦さんは「いやー、今日は雪が降ってるねー」とか楽しそうなんです。標高の高いキャンプに行っても「高山病って慣れないもんね」とか。意図的にやっているのではなく、三浦さんのキャラクターですよね。表情が遠足に来ている小学生みたいでした。

 登山隊の隊長がナーバスになるとみんな疲れるんですよ。隊員同士もギスギスする、山には逃げ場がないから。でも、どんな状況でも三浦さんはからっとして楽観的。いつも三浦隊は雰囲気がいいんです。リーダーとして方針を決めるのもそうだし、明るく振る舞ってスタッフのモチベーションを下げない。「俺たちは遊びに来ている」というのを徹底していますよね。三浦さんは褒め上手ですから。隊長もシェルパも同じ物を食べる。みんなの気持ちが切れないからこそ三浦さんの登頂につながっている。僕はそれをみてリーダーのあり方を学びました。

このあと野口健さんが動画で登場。三浦雄一郎さんへのメッセージをおくります。

■「親子の旅、続け…

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