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 中国で拘束されたと11日に報じられたカナダ元外交官のマイケル・コブリグ氏は、米コロンビア大学で国際関係論の修士課程を修了した後、国連やカナダ外務省、欧州の民間シンクタンクとさまざまな機関に所属を変えながら、世界各地で暮らして国際政治を現場で考えてきた国際人だ。

 記者(池田伸壹)は2004年から07年まで米ニューヨーク支局で国連を担当し、カナダ国連代表部の広報担当だったコブリグ氏と知り合った。

 当時は日本が中心となって、国連安全保障理事会の拡大といった国連改革の議論が盛んだった。コブリグ氏は地球規模の課題について広い関心を持ち、世界情勢について質問したり議論したりするため記者室に立ち寄って、話し込むことが多かった。

 記者はその後、頻繁に連絡を取っていたわけではないが、3年前、「カナダ外務省の仕事でここ数年、北京にいるが、初めて日本に行きたい」とSNSを介して連絡が来た。その後、夫人とともに来日し、クリスマスの東京・築地や汐留、銀座を3人で歩いて、魚料理を一緒に食べた。

 昨年、欧州のシンクタンク「国際危機グループ」に移ったという連絡をもらった。かつて国連の平和維持活動(PKO)担当事務次長を務めていたジャンマリー・ゲーノ氏が率いるシンクタンクだった。コブリグ氏は同シンクタンクの香港の拠点に所属し、頻繁に中国各地を訪れていたようだ。(池田伸壹)