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 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏が昨年2月にマレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害された事件で、北朝鮮が最近、ベトナムに非公式に謝罪したと、事件の経緯を知る外交関係筋が明らかにした。

 この事件をめぐっては、ベトナム人のドアン・ティ・フォン被告らが実行役として正男氏殺害に関与したとして逮捕され、マレーシアの高等裁判所で裁判が続いている。8月の公判では、北朝鮮の男4人が事件の指示役として関わったことが認定された。だが、北朝鮮はこれまで、事件への関与を否定し続けていた。

 事件について、関係筋は「北朝鮮が最近、ベトナム女性を事件に巻き込んだことについてベトナムに非公式に謝罪した」と明らかにした。

 別の関係筋によると、ベトナム政府が事件について強く反発して、北朝鮮に対する経済支援や党間交流を縮小していたため、北朝鮮は関係改善のために事件について謝罪した。李容浩(リヨンホ)外相が11月29日から12月2日までベトナムを訪れ、グエン・スアン・フック首相やファム・ビン・ミン副首相兼外相らと会談したことには、そうした狙いもあったという。(ソウル=牧野愛博)