[PR]

 日本大(東京)は12日、2016~18年度の医学部一般入試で繰り上げ合格者を決める際、医学部卒業生の子ども計18人を優先して合格させていた、と発表した。文部科学省から「不適切だ」と指摘されたという。高山忠利医学部長は「入学意識が高く、大学の維持発展に資する可能性が高いためだった」と説明し、「皆様の信頼を損ない、心からおわび申し上げる」と謝罪した。

 同大によると、16年度に8人、17年度に8人、18年度に2人を優先させた。そのため、17年度と18年度に不合格となった計10人は希望すれば入学を認め、16年度の8人は今後検討する。

 医学部の募集定員は120人で、一般入試で100人程度が入学する。同大は例年、まず130人ほど合格者を出したうえで、辞退者が出た場合に順次、追加合格を発表しており、この際に卒業生の子を優先していたという。追加合格者の決定は医学部長、入試実行委員長、事務局長の3人が行い、同窓会事務局から渡されるリストを参考にしていた。高山医学部長は「裁量の範囲内だと考えていた。文科省から指導され、反省して謝罪しようと思った。早めに定員を確保したかった」と説明。教授会にはリストを示していなかったと言い、「若干、通常の方法じゃないと後ろめたさがあった」とも話した。今後はリストを受け取らないという。

 同大では、卒業生の子を対象にした「校友子女入試」も行っており、19年度の医学部の募集人員は3人。(土居新平)