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 奈良県生駒市の近畿大医学部奈良病院(500床)は12日、50~80代の入院患者13人から、抗生物質がほとんど効かないバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)が検出されたと発表した。このうち4人が死亡したが、死因は別の病気だったと説明している。

 病院によると、4人は50~70代男性3人と80代女性1人。うち50代男性はVREの感染症で腹膜炎を発症し、11月11日に死亡した。死因は動脈瘤(りゅう)の破裂に伴う出血性ショック。残る3人は発症せずに10月25日~12月2日にがんや胆囊(たんのう)炎で死亡した。病院は、いずれもVREと死亡との直接の関係はないとしている。

 VREは10月16日、直腸がんの手術をした際に50代男性から検出。同じ外科病棟や同じ階の血液内科病棟の患者を調べ、12人から検出された。亡くなった人を除く9人のうち1人はVREの感染症を発症しているが、いずれも重篤な人はいないという。

 病院は院内で広がった可能性が高いとみて、経路を調査中。病院は患者らを個室で隔離し、外科病棟については新たな入院の受け入れを停止している。

 嶋田高広・感染制御部副部長は「保菌しても発症しなければVREを見つけるのは難しい。管理体制に不備はなかったと思う。院内の広がりを防ぎ、再発防止に取り組みたい」と話した。

 

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(筒井次郎)