[PR]

 東京都杉並区の河北健診クリニックで肺がんの見落としが相次いだ問題でクリニック側が13日、千代田区で記者会見した。クリニックでは、見落としのあった区の肺がん検診だけでなく、これまでに人間ドックなどを受けた3万6229人のX線画像の再診断を進めており、5人が要精密検査、うち1人が肺がんの疑いがあると明らかにした。クリニックは5人に連絡する。

 クリニックは、再診断が終わったのは3割程度で、残りを今年度中に行うとしている。この問題では区の肺がん検診を受けた女性ががんの陰影を見落とされて死亡。区が、クリニックで区の検診を受けた9424人の画像を再診断した結果、肺がんの疑いはないとされていた44人が要精密検査となった。うち2人は肺がんと分かり、3人は精密検査を受けているという。

 また、この日、クリニック側が設置した外部調査委員会(委員長・佐野忠克弁護士)が報告書を発表。「胸部X線検査での肺がん検診制度そのものに大きな問題があり、胸部エックス線検査には限界がある。CTの検診なら、見落としもなかった」とした。クリニック側は同日、厚生労働省に報告書を提出した。