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 英国が欧州連合(EU)を離脱した後の金融センターをめざし、欧州各都市による金融機関の誘致レースが激しさを増している。当初の下馬評をひるがえし、巻き返しをはかるのは――。

 「どんな事態になっても事業は続けることができるように備えています」

 損害保険大手SOMPOホールディングスの欧州子会社の楜澤孝史・最高経営責任者(CEO)はそう説明する。英国がEUから離脱するのは2019年3月29日だが、ルクセンブルクに子会社を設け、9月から6人のスタッフを置いてEU域内の保険を受け始めた。

 これまではロンドンの拠点から、EU域内の企業向けに損害保険を売っていた。EU加盟国の一つで営業許可を取れば、域内なら自由に営業できる「シングルパスポート制度」を使えたからだ。海外の金融機関の多くは英国で許可を取って、ロンドンに人員や機能を集中させ、EU各国に営業する体制を取ってきた。しかし、英国がEUから抜けると、英国で取った許可は使えないため、ほかのEU加盟国に拠点を設けて許可を取る必要がある。

 EU離脱をチャンスとみる欧州の各都市は、16年6月の国民投票でEU離脱が決まった直後から、ロンドンにある金融機関を引き抜こうと誘致合戦を繰り広げてきた。

雇用増は2千人

 当初から本命視されていた都市のひとつが、SOMPOホールディングスが拠点を開設したルクセンブルクだ。ドイツ、フランス、ベルギーに囲まれた人口約60万人の国だが、資産運用などの金融サービスが以前から発展している。地元の誘致団体によると、英国のEU離脱決定を受け、約50の金融機関が新拠点を開いたり、既存拠点を拡張したりする計画を進めているという。

 EU最大の経済国であるドイツ…

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