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 岐阜県は15日、同県可児市の県農業大学校の養豚施設の豚から、豚(とん)コレラウイルスの陽性反応を確認したと発表した。9月に国内では26年ぶりに岐阜市の養豚場で確認されて以来、飼育施設の豚やイノシシで感染が確認されたのは5例目。

 県によると、国の精密検査で15日夜、養豚施設の豚から豚コレラウイルスの陽性反応が出た。ウイルスの型は、これまでのものと同一だった。大学校では、電気柵や防鳥ネットなどを設置し、対策していたという。

 県は15日午後10時から、家畜伝染病防疫対策本部員会議を開いて今後の対応を協議。今後、養豚施設の豚約10頭を24時間以内に殺処分し、72時間以内に埋却や施設の消毒を行う。また、半径10キロ圏内の2農場で豚計約1800頭の搬出を制限する。

 岐阜県内では、飼育施設での豚コレラの感染がこれまでに、養豚場や県、岐阜市の施設などで4例が確認されていた。感染は野生のイノシシにも広がっており、これまでに74頭で確認されている。

 豚コレラは、人には感染せず、感染した豚の肉を食べても健康への影響はない。(室田賢)

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 〈豚コレラ〉 ウイルスによる豚やイノシシ特有の伝染病。感染力が強く、発熱や下痢などの症状が出て致死率が高い。人には感染しない。内閣府の食品安全委員会は、仮に感染した豚やイノシシの肉などを食べても人体への影響はないとしている。