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 鹿島のFW安部裕葵(ひろき)が18日、クラブから4人目となるJリーグのベストヤングプレーヤー賞に輝いた。「自分1人の力ではなく、チームメート、スタッフ、そしてサポーターの方々のおかげでとれた賞だと思います」

 高卒2年目で定位置をつかんだ。今季は主に攻撃的MFとして22試合で2得点。身長171センチ、体重65キロと小柄ながら、独特のリズムで繰り出されるドリブルには推進力がある。

 この19歳は肝が太い。アジア・チャンピオンズリーグ決勝第2戦、敵地イランで10万人の相手サポーターに囲まれた。口にしたのはいつもの言葉。「緊張はしないですね」。今月のクラブワールドカップの初戦でも臆することなく、豪快な得点を奪った。1月にドイツ帰りの元日本代表DF内田が合流した日もそうだった。遠巻きに見ている若手のなか、ただ1人積極的に内田に話を聞きにいった。

 出身は東京都。目を引く実績がなかったため、サッカー名門校ではない広島・瀬戸内高に進んだ。高校総体でのプレーを見た鹿島のスカウトに見いだされた。

 その掘り出し物はJ屈指の強豪でもまれ、今年、19歳以下日本代表で背番号10を背負った。東京五輪世代。森保監督も主力候補として熱視線を送る。(吉田純哉)