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 希望の場所で、夜空に流れ星を――。金属球を落下させて「流れ星」を作る世界初の人工衛星が17日、イプシロンロケット4号機で、鹿児島県肝付町から打ち上げられる。来春、広島県周辺の瀬戸内海上空で実験する予定で、宇宙エンタメとして事業化を目指している。

 衛星を作ったのは、宇宙ベンチャー「ALE(エール)」(本社・東京)。衛星は縦横各60センチ、高さ80センチ、重さ68キロ。打ち上げ後、高度約500キロで分離し、ゆっくり降下しながら姿勢制御などの試験を約1年続けて、2020年春の実験に備える。

 流れ星の「もと」となる直径約1センチの粒が放出されると、大気圏で熱せられ、高度60~80キロで光る。金属の粒は「社内で数人しか知らない」という特殊な素材で、青、緑、オレンジの3色に光る。落下速度は通常の流れ星より遅く、最大10秒ほど輝く。地上試験では狙い通りに光らせることに成功した。「願いごとを3回は唱えられます」と、同社の岡島礼奈社長は話す。

 課題となったのは安全性。宇宙で衛星から物体を放出するのは前例がない。国際宇宙ステーション(ISS)や、ほかの衛星に衝突する恐れもあるためだ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の香河英史・革新的衛星技術実証グループ長は「常識から逸脱した計画だった」と振り返る。

 JAXAと検討を重ね、粒を放出する方向や速度、位置などを高精度に制御するシステムを作り、運用や装置の安全審査基準も作った。放出の高度は、ISS軌道より低い390キロに下げ、粒が上空で燃え尽きることも確認した。「衛星を持つ他国が、これなら大丈夫と言ってくれる基準にした」と香河さんは言う。

 放出精度のテストも繰り返した。日本上空で発光させるためには、粒を豪州上空で放出する必要がある。粒は発光するまで15分間で約7千キロ飛行するため、放出角度が1度でもずれれば、発光場所は数十キロずれる。東北大や神奈川工科大などの協力をうけ、精度の高い放出装置を作り上げた。

 ALEがめざすのは、宇宙エン…

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