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(語る 人生の贈りもの)大谷昭宏さん

 読売新聞大阪本社社会部の事件記者だった大谷昭宏さん(73)。社会部長だった黒田清さん(故人)率いる「黒田軍団」のエースとして、グリコ・森永事件など数々の大事件を取材。社会面の名コラム「窓」も長年担当しました。退社後も、黒田さんと一緒にミニコミ紙を発刊するなど、読者とともに歩んできました。テレビコメンテーターとしても活躍する大谷さんが、半世紀以上にわたるジャーナリスト人生を語ります。

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「抜いた」「抜かれた」の感覚いまも

 朝起きると新聞各紙をチェックします。朝日、毎日、産経、日経……。最後に古巣の読売です。大阪府警の捜査1課担当をやめて何十年にもなるのに、「抜いた」「抜かれた」という感覚からいまも抜け出せないのです。

 《根っからの事件記者。読売新聞大阪本社の社会部長だった故黒田清さん率いる「黒田軍団」のエースだった》

 犯罪の背景には、貧困、嫉妬、野心など人間の業(ごう)がうごめいています。ですが、なぜそんなことをしたのか、理由がよく分からない事件が増えているような気もします。神様が現れ、「お前がどうしても真犯人を知りたい事件があったら教えてあげよう」と言ったら、迷うことなくグリコ・森永事件と朝日新聞阪神支局襲撃事件を挙げますね。

 前者は「劇場型犯罪」と呼ばれ、情報化社会を逆手にとって捜査を翻弄(ほんろう)しました。後者は私がフリーになった年に起きた事件です。記者仲間が突然殺害されたことに激しい憤りを感じています。時効を迎えてしまいましたが、言論の危機に時効はありません。

 《早稲田大の先輩の故筑紫哲也…

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