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 インド洋の島国モルディブで11月に就任したソリ大統領が初の外遊先としてインドを訪問し、17日にモディ首相と会談した。前政権は中国との関係を強めたが、ソリ氏はインド重視を表明。モディ氏はモルディブに対する最大14億ドル(約1600億円)の資金援助を表明した。

 「地域の安定やインド洋の安全保障でより緊密な協力をしていきたい」。会談後の記者会見でソリ氏はこう述べた。モディ氏は「両国は歴史や文化も共有する。民主主義でも結びついている」と応じた。

 モルディブでは、親中派のヤミーン前大統領が中国からの融資で橋や空港などのインフラ整備を進めた。かつてない建設ブームに沸いたが、中国からの債務は年間税収の約3倍に当たる約30億ドル(約3400億円)に上るとされ、債務危機に陥っている。

 会談後に出された共同声明によると、モディ氏が表明した資金援助は好条件とされ、債務返済に充てられるとみられる。

 ソリ政権は前政権が中国との間で締結した自由貿易協定(FTA)の見直しも示唆している。インド洋では近隣国のスリランカでも親中派と親インド派の対立が続いている。(ニューデリー=奈良部健)