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患者を生きる・食べる「偏食」(2)

 横浜市の会社員青木綾奈(あやな)さん(31)は、1歳直前になっても母乳しか飲まずに離乳食を食べない長男京太郎(けいたろう)君(1)が心配だった。自身の仕事復帰も迫り途方に暮れていた。神奈川県立こども医療センター(同市)の「偏食外来」を受診することにした。

 初診の2日前、8月1日は保育園の慣らし保育の初日で、付き添って登園した。昼食の時間になり、子どもが慣れるため「お母さんからごはんをあげてください」と言われた。京太郎君は食べない。「これじゃ公開処刑だ」。早く終わって欲しかった。

 初診は、夫公宏(きみひろ)さん(32)と京太郎君と3人で受けた。他の体験者のブログには「怒られた」という記述もあり、「私も怒られるのかな」と少し緊張した。だが、担当の大山牧子(おおやままきこ)医師(62)は「この子はおなかがすいたからって食べる子じゃないから」と一言。

 これまで周囲は「焦らなくていい」「いつか食べるようになる」と言ってくれたが、「そんなに悠長で大丈夫かな」と思っていた。気持ちに間違いはなかったと安心できた。思わず心の中で「先生、そうだよね!」とうなずいた。

 時折、「ほら、あの子ちゃんと自分のことを話してるってわかってるわよ」と、保育士があやしている京太郎君を気にかけてくれた。「偏食という状態ではなく、京太郎という人を診てくれている」と感じた。撮りためた動画を見せ、食事を嫌がる様子について大山さんに説明した。

 大山さんは京太郎君は偏食とも…

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