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 大阪府警の任意同行や職務質問の適正さをめぐり、公判で被告側が疑問を呈したケースが2件相次いだ。焦点となったのは、いずれも適正さを裏付けるはずの「動画」の取り扱い。府警側は「過失で消した」「カメラが壊れていた」と説明したが、うち1件について、判決は被告側の主張を認め、「客観的裏付けを欠いている」と指摘した。

 「(警察官に)体を押さえつけられ、肩をつかまれた」。大阪市平野区の路上で覚醒剤を所持したとして逮捕された男性被告(60)は4日、大阪地裁での公判で、こう訴えた。

 被告側によると、被告は逮捕前の5月5日、路上で平野署員に呼び止められ、署への任意同行を求められたが、拒否した。すると署員らは強制採尿令状が出るまで6時間以上後をつけ、最後に両腕をねじり上げるなどしたと主張。「違法な有形力の行使」があったとして、捜査の任意性を争い、無罪を訴えている。

 この際の状況を署員が手にしたカメラで撮影したことを、被告は把握していた。被告側は、主張を裏づけるためにこの動画データの証拠開示を検察側に請求。検察側は8月8日にいったん開示を約束したが、9月27日に「データは警察官の過失で消去され、残っていない」と回答した。

 検察側は、経緯をこう説明したという。データを収めたSDカードは起訴後に府警に返却。本来であればDVDなどにダビングして府警が保管しておくべきだった。だがSDカードを受け取ったのが本来の担当者ではなく、ダビングせずにそのまま記録媒体として再利用したため、上書きされて画像は消えた――。

 被告側は「警察官らの違法を立証するのが困難になった。都合の悪いデータを消したとの疑念がぬぐえない」と批判。平野署幹部は取材に「公判中なのでお答えできない」としている。

■パトカーの車載映像、開示求め…

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