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 清掃工場でごみを処理するクレーンの様子を見ながら、お酒を楽しむバー「gomi_pitBAR(ごみピットバー)」が、東京都武蔵野市緑町の「武蔵野クリーンセンター」で開店した。期間限定の試みだが、ごみがどう処理されているのかを、飲みながら学ぶ、ちょっと変わった大人の工場見学だ。

 センターは昨年4月に稼働した最新の清掃工場で、1日約120トンのごみを処理できる。市役所隣という立地条件を生かし、市民に開かれた施設を目指して自由に見学できるコースを整備した。ごみを処理する大型クレーンの動きを見ていた見学者から、「面白くてずっと見ていたくなる」「ビールを飲みながら眺めてみたい」という声が出たため、バーの開設を思いついたという。

 バーは先月14日にオープン。ガラス張りの見学者コースに机と椅子を置き、お酒などを飲みながらクレーンが動く様子を眺められるようにした。深さ20メートルのごみピットにたまった廃棄物を、クレーンが何度も持ち上げては落として混ぜ合わせる。そして約30分に一度、ごみを焼却炉に投げ入れる。職場が近くにあり、同僚と訪れた豊島区の室谷路子さん(40)は「自分たちが出しているごみの処理について目で見て知ることは、とても新鮮で面白い。においもせず、大丈夫でした」と、カクテルのグラスを手にクレーンの動きに見入っていた。

 バーでは武蔵野の地ビールのほか、形の悪いナシや、絞った後のユズ、大根の皮などを捨てずに利用したカクテルサワーを提供する。バーを企画した新クリーンセンター建設担当の関彩奈主査(36)は「環境と観光を連携させたエコツーリズムの実証実験です。ごみが処理される仕組みを、楽しみながら学んでほしい」と話した。工場内の蒸気タービン発電機や焼却炉室なども職員の説明を受けながら見学できる。

 18、19日、2月2日にも開催予定。(応募は1月が15日まで、2月が29日まで)金曜は午後7時~9時。土曜は午後2時~4時。各回20人の予約制で定員を超えた場合は抽選。参加無料で、飲食代のみ実費。問い合わせはセンター(0422・54・1221)へ。(平岡妙子)