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 2016年4月の熊本地震で被災した熊本市動植物園(同市東区)が22日朝、2年8カ月ぶりに全面開園した。他の動物園に一時避難していたライオンやアムールトラなどが帰ってきて、見られる動物は75種類から131種類になった。

 午前9時の開園の1時間ほど前から、復活を待ちわびた家族連れらが行列をつくった。近くに住む公務員福田真稔さん(43)は長男大翔(ひろと)くん(5)と一番乗り。「トラやライオンを見たいというので連れてきた。当たり前だった施設が地震で見られなくなり、今は余計に大切になったと感じます」と話した。

 湧き水の多い江津湖畔にある同園は、地震により広範囲で液状化。おりにも隙間が空くなどの被害が出たため、ライオンなどネコ科の猛獣は福岡市動物園や到津(いとうづ)の森公園(北九州市)、九州自然動物公園アフリカンサファリ(大分県宇佐市)などで預かられていた。17年2月以降、被害の少なかった区域のゾウやキリンなどは土、日、祝日限定で部分的に公開していた。

 全面再開により、ライオンのほか、国内で唯一飼育されている「西遊記」で孫悟空のモデルになったとも言われる黄金色のサル「キンシコウ」も久々にお目見えした。

 岡崎伸一園長は「とにかくほっとした。2年8カ月は本当に長かった。今まで以上に愛される園にしたい」と話した。(大畑滋生)